■ラジオNIKKEI賞

 

軸はアンビシャス。デビュー５戦で一度も４着以下がないという安定株だが、特筆すべきはそれらの内容。初戦は京都の芝のマイルで前日に行われたデイリー杯２歳Ｓを上回る好時計で楽勝。２戦目の千両賞では阪神替わりをものともせずに２戦連続のメンバー最速上がりで快勝。さらに、３戦目の共同通信杯ではのちの２冠馬ドゥラメンテに0秒2差の３着。潜在能力の高さは疑いようがない。毎日杯で３着に敗れた後、ダービートライアルのプリンシパルＳに出走。ここを勝ってダービーの優先出走権を手に入れたものの距離適性を考え自重。陣営にとっては苦渋の決断だったと思われる。しかし、それだけに今回のラジオNIKKEI賞は文字通り満を持しての参戦。57kgのハンデは楽ではないが、ダービー切符を破棄してまで選んだ道だけでに、ここで無様なレースをみせるわけにはいかない。

 

穴ならストリートキャップ。オグリキャップの孫として早くから注目を集めていた本馬。デビュー戦を快勝し、続くオープン特別の芙蓉Ｓでも３着に好走し将来を嘱望されたが、その後はやや足踏みが続いていた。しかし、実戦を重ねるなかで「後ろで脚をためて直線でしっかり伸ばす」という戦法に転換し、２走前に0秒1差３着に好走すると、前走では柴山騎手の好騎乗もあって待望の２勝目をマークした。トリッキーな中山マイルで好走が続いているように、レースセンスの高さと小回り適正は折り紙つき。母父オグリキャップの血統馬が重賞の舞台へ。心情的な意味も含めて応援したくなる一頭だ。

 

 

 
■CBC賞

 
軸はウリウリ。前走の安土城Ｓをレコードタイムで勝利。いかに時計の出やすい京都とはいえ７ハロン1分19秒0は文句なしで速い。もともと京都牝馬Ｓ勝ちや阪神牝馬Ｓ２着がある実力馬。阪神Ｃで0秒2差４着もあり牡馬相手でもヒケは取らない。今回は自身初のスプリント戦ということで距離がポイントになりそうだが、近走内容からすれば現状ではマイルよりも1200～1400ｍがベストといった印象。むしろ距離短縮は歓迎と見る。中京は３歳時に500万下勝ちがありコース適正も申し分なし。目立った相手もおらず、実質トップハンデの55.5kgも想定内。２つめの重賞タイトルを手にし、一気にサマースプリントシリーズの主役に踊り出る。

 

穴ならホウライアキコ。２歳時に重賞を２勝。３歳春も桜花賞４着、ＮＨＫマイルＣ５着と世代トップクラスの実力を示してきた。昨秋以降、３戦連続二桁着順の大敗で血統背景から早熟説も囁かれたが、前走の安土城Ｓは３戦振りにハナを切ってウリウリに0秒2差の２着。レース前から発汗が激しく休み明けで細く見えた馬体は到底万全の状態とは思えなかったが、それでいて結果を出したことの意味は大きい。その前走は後続に突かれて流れが早くなる中で粘り腰を見せたが、今回はマイペースの逃げが可能なメンバー構成。「休み明けを叩いてきっちり良化している」と南井師も上積みを強調しており、流れ次第ではあっさりがあってもおかしくない。

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Posted by ライアン on 7月 3rd, 2015 :: Filed under 競馬
Tags :: CBC賞, ラジオNIKKEI賞

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