10月6日（日）

 

■毎日王冠

 

軸はアエロリット。昨年同様、秋はここから始動。その昨年は軽快な逃げで牡馬を一蹴。次走でマイルＣＳを勝つステルヴィオを完封する強い競馬だった。ＮＨＫマイルＣ覇者にして、安田記念２年連続２着という成績からマイラーの印象もあるが、1800ｍも重賞２勝の実績があり、菊沢師が「右回りと左回りではパフォーマンスが違う。左回りにこだわりたい」というように、左回りの東京はベスト舞台。５歳牝馬でも衰えは一切なく、今回が初コンビとなる津村騎手も「凄いパワー。さすがＧＩ馬」と好感触を伝える。少頭数でスロー濃厚なメンバー構成。さらに開幕週の馬場となれば、昨年の再現が見込める。

 

穴ならケイアイノーテック。昨年のＮＨＫマイルＣ覇者。その後は勝ち星はおろか馬券圏内すらないが、冷静に振り返れば大きく崩れたのは初の７Ｆ戦だった阪神Ｃと初のダートだった根岸Ｓくらいなもの。昨秋は毎日王冠0秒4差、マイルＣＳ0秒5差。今春もマイラーズＣは58kgを背負って上がり32秒1の0秒6差で、安田記念も上がりはメンバー３位で0秒4差なのだから、まだまだ見限れない。確実に復調気配を示していた春から、夏場の放牧を挟んで状態面はさらに上昇。ここに入っても決め手はヒケを取らないだけに、展開次第では大駆けがあっても驚けない。

 

 

■京都大賞典

 

軸はグローリーヴェイズ。12番人気の低評価だった菊花賞で５着に好走して実力を示すと、年明け初戦の日経新春杯で重賞初制覇。前走の天皇賞（春）は間隔が空いていたこともあって６番人気と微妙な評価だったが、終わってみればフィエールマンにクビ差の２着。３着馬は６馬身も突き放しており、あらためてその実力が本物であることを証明した。戦歴からもわかるとおり久々を苦にするタイプではなく、京都芝2400ｍの舞台適正も申し分なし。ここにきて「完成の域に近づいている」と尾関師。大事に使われてきたぶん伸びしろは大きく、まずはここを勝って今秋の大きな飛躍へと繋げたい。

 

穴ならシルヴァンシャー。昨秋から今春にかけて500万下、1000万下、1600万下を一気の３連勝。２走前の境港特別ではその後に重賞３つを含む５連勝をマークするメールドグラースを寄せ付けない走りを見せており、それとの比較からも重賞レベルのポテンシャルを疑う余地はない。母は史上初めて３年連続でエクリプス賞最優秀古馬牝馬に選ばれた名牝アゼリで、父は言わずと知れたディープインパクトという超の付く良血馬。今回は骨折休養明けにして初の重賞挑戦と厳しい条件が並ぶが、期待の良血が完全開花となれば、そうした不安をいとも簡単に吹き飛ばしてもおかしくない。

 

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Posted by ライアン on 10月 5th, 2019 :: Filed under 競馬
Tags :: 京都大賞典, 毎日王冠

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