12月26日（土）

 

 

■中山大障害
軸はサナシオン。今春の入障から無傷の５連勝と障害界のニュースターになりつつある逸材。障害の超一流馬は「障害に臆さず、加速して飛ぶ」というが、本馬の飛越はまさにそれ。もともとのスピードに加え、飛ぶ際には加速してさらに勢いがつくため、着地後も完歩が乱れることもなく、即ちスピードを落とすことなくレースを進められる。もちろん、単純なスピードタイプというだけではなく、その美しい飛越は高さも十分。中山の大障害は適正と経験が重要なコースだが、あの飛越ならば経験はなくとも適正に関しては問題ないはずだ。前走は最後は流す余裕もあるほどでスタミナも十分。起伏の激しい中山コースを経験出来たことも大きい。縮小傾向にある障害レースを盛り上げる意味でも障害無敗の王者誕生に期待したい。

 

 

穴ならオジュウチョウサン。各馬の仕掛けが早くなり、消耗戦になればなるほど強さを発揮する本馬。そのタフさはいかにも大障害向きと言えるのではないだろうか。前走のイルミネーションＳは前半のトビが今一つでポジションを悪くしたことが敗因となったが、休み明けの叩き台としては及第点。ひと叩きされた今度は確実に変わってくる。主戦の石神騎手曰く「距離の長い大障害の方が捌きやすい」。完走するだけでも拍手が起こる大障害コースはそれだけで非常にタフなコースと言えるだけに、波乱演出の可能性は十分ある。

 
■阪神カップ
軸はビッグアーサー。来春に備えて一息入れるかと思われたスプリント界のスター候補が７Ｆ重賞に参戦。前走の京阪杯を取りこぼしたことで、来春に向けて一刻も早く賞金を加算しておきたいという陣営の焦りも見えるが、本馬がそれに応えられる能力を持っていることは間違いないだろう。初の1400ｍに対し距離を不安視する声もあるが、余裕たっぷりに1分06秒7のレコードをマークした２走前の走りをみれば、あと１Ｆが壁になるとは考えにくい。重賞で２度の２着は鞍上も騎乗ミスを認めるもので、決して力負けではなく、それこそ取りこぼしといってもいいもの。ＧＩの舞台に立つべき馬だけに、これ以上、同じ過ちは繰り返せない。

 

 

穴ならダノンシャーク。間もなく８歳になろうかという古豪だが、馬はまだまだ元気いっぱい。今年は勝ち星こそないものの、ハイレベルなメンバーの揃った毎日王冠で0秒3差４着、前走のマイルＣＳも着順こそ振るわなかったが上がり33秒1は30戦を超える自身のキャリアのなかでも最速の数字。年齢的な衰えはないと考えていいだろう。余裕をもったローテーションで今回が秋３戦目で、デキは絶好とも言える状態。問題はこれまで結果の出ていない阪神７Ｆへの対応だが、右回り、距離、阪神コースいずれに対しても問題はなく、コース適正以外に凡走要因があったと考えるのが賢明だ。

 

 

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Posted by ライアン on 12月 25th, 2015 :: Filed under 競馬
Tags :: 中山大障害, 阪神カップ

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