2月9日（日）

 

■東京新聞杯

 

軸はヴァンドギャルド。目下３連勝中の上がり馬。デビュー勝ち直後から５戦連続で重賞を使われるなど、もともと陣営の期待の大きかった素質馬がここにきていよいよ開花の時を迎えつつある。３連勝はすべて１番人気で挙げたもので、勝ちっぷりも申し分ないもの。特に前走は、前に壁を作れず若干行きたがる面を見せながらも力で押し切っており、能力的にはここに入っても全く見劣りしない。むしろ「クラスが上がるけど、ペースが速くなって競馬もしやすくなる」と陣営は強気の構え。距離やコースにも不安材料はなく、破竹の４連勝で初タイトル奪取が濃厚だ。

 

穴ならシャドウディーヴァ。昨年は牝馬ＧＩ戦線で思うような結果が出せなかったが、自己条件に戻った前走は牡馬相手に準オープンを快勝。以前は「素質に体が追いついていない感じ」だったと言うが、それが「体質が強くなってきたのか、内蔵がしっかりしてきた」「トモが弱かったが、だんだん良くなり体ができてきた」と、明け４歳を迎えてハーツクライ産駒らしい右肩上がりの成長曲線を描いている。昨秋の負け方からすると距離短縮はプラスに出る公算が高く、東京コースは［1-3-1-1］の得意舞台。同じ父を持つリスグラシュー同様、ここから一気の飛躍を狙う。

 

 

■きさらぎ賞

 

軸はストーンリッジ。全兄に弥生賞勝ちのカミノタサハラなどがいる血統馬。阪神マイルの初戦は、絶妙なペースで逃げた２着馬が完全に勝ちパターンに持ち込んだと思われたところを、残り１Ｆから一気に加速して差し切り勝ち。上がり３Ｆのレースラップは11秒2－11秒0－11秒0。これを悠々と差し切ってしまうのだから、桁違いの脚力と言っていいだろう。中間は重賞出走予定の古馬オープン馬２頭とハイレベルな併せ馬を行うなど、名門厩舎の英才教育を受けて確実にパワーアップ。最終追いでも栗東坂路でＧＩ馬エポカドーロを圧倒。無傷連勝の期待は大きい。

 

穴ならトゥルーヴィル。初戦は７頭立ての少頭数で前半1000ｍ通過が66秒1というスローペース。そのなかで直線入り口では外から被せられ、前が詰まって一度はブレーキを掛けざるを得ない致命的な不利。それを、外に進路を切り替えてから一気の末脚で勝ちきったのだから、クビ差という見た目以上に強い競馬をしていたことは間違いない。斉藤師は「まだ新馬を勝ったばかりで、他との力関係もわからない」と慎重な口ぶりながら、「休んだことで馬体に成長を感じる」と伸びしろの大きさも強調。全兄レプランシュが同レース２着と血統面からも適正は十分。チャンスはある。

 

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Posted by ライアン on 2月 8th, 2020 :: Filed under 競馬

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