1月19日（日）

 

■京成杯

 

軸はゼノヴァース。勝ち上がりまで３戦を要したものの、初戦は出遅れながら上がり最速をマークし、ルメール騎手が「凄い脚を使った」という着順以上の内容。２走目は直線でスペースがなくなる不利があってのものだからデビュー連敗も能力を否定する要因にはなりえない。中山に替わった３走目の前走は好位から鮮やかに突き抜けて２馬身半差の完勝。ディープインパクト産駒の良血がようやく本領発揮となった。その前走でマークした2分0秒8は暮れのホープフルＳより0秒6も速く、近５年の京成杯と比べても最速の時計。使われながらもデキは維持しており、まともならここも突き抜ける。

 

穴ならビターエンダー。初戦は出遅れもあって最速上がりでも詰めきれなかったが、前走は好位追走から追い出しを待つほどの余裕があり、最後は３馬身差の大楽勝。勝ち時計も翌日の百日草特別を上回っており、まさしく力の違いを見せつける圧巻の勝ちっぷりだった。その前走でもモタれるところを見せたが、この中間に歯変わりがあり「それから真っ直ぐ走れるようになった」と相沢郁師。前走からの上積みはかなり大きく、オルフェーヴル産駒ならば中山コースも力の要る馬場も歓迎。「ここに入っても差はない」と師は自信を見せている。

 

 

■日経新春杯

 

軸はレッドジェニアル。日本ダービー８着、菊花賞６着とクラシックでは勝ち負けまでは出来なかったものの、京都新聞杯では後のダービー馬を撃破して重賞タイトルを獲得しており、世代上位クラスの能力の持ち主であることは間違いない。菊花賞でタイム差なしのタガノディアマンテが万葉Ｓを圧勝したように、中長距離路線における明け４歳世代のレベルも確かだ。今回から新たにコンビを組む武豊騎手も、一週前の初コンタクトで「いい馬だと感じた。レースが楽しみ」と手応えを掴んだ様子。春の大舞台を目指すためにも、まずはここでしっかり結果を残したい。

 

穴ならモズベッロ。前走のグレイトフルＳは直線で窮屈になりながらも多頭数の馬群をスムーズに捌き、ラストは完全な前残りの流れを外から伸びて0秒1差まで詰め寄り、ゴール前の脚色は際立って見えた。２勝クラスとはいえ、前々走の高雄特別は今回と同舞台で３馬身差の完勝。それも含めて［2-1-0-1］と京都コースの適正は高い。若葉Ｓ、京都新聞杯、セントライト記念への参戦歴が示すように、もともと陣営がクラシックを意識していたほどの期待馬。明け４歳となり充実期を迎えつつある今、52kgのハンデはいかにも恵まれた印象で、大駆けの可能性は十分ある。

 

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Posted by ライアン on 1月 18th, 2020 :: Filed under 競馬

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