12月27日（日）

 

 

■有馬記念

 

軸はリアファル。芝転向後３戦目にして挑んだ菊の大舞台は１番人気の支持を集めながら３着に敗戦。しかし、ロスのない内でじっくり我慢できた勝ち馬に対し、本馬は出入りの激しい競馬の影響を最も受けたうちの１頭。17番枠から押していった上であれだけの乱ペースに巻き込まれれば大敗してもおかしくないが、それを３着に粘ったのは大いに評価できる。加えて言うならば、その前走でハナを切らずとも力が出せることを示したのも大きな収穫。ハナでも番手でもという脚質は中山内回りには最適。かわされても簡単には諦めない勝負根性と、ルメールが絶賛するバテ知らずのスタミナがあれば、当舞台なら勝ち負けが濃厚だろう。

穴ならルージュバック。前走のエリザベス女王杯。夏場に順調さを欠いた上に休み明けで初の古馬相手と厳しい条件が揃い、さすがに厳しいかと思われたが、結果は勝ち馬と僅か0秒1差の４着。臨戦過程を考えれば勝ち馬を含む上位３頭以上の評価を与えても問題ない。ひと叩きした効果は瞭然で、稽古の動きにも素軽さが戻ってきた今回は能力発揮が可能な状態。一度は凱旋門賞も視野にいれた素質馬。怪物牝馬がかつての評価を取り戻す激走をみせても何らおかしくはない。

 

 
■ホープフルＳ

 

軸はロードクエスト。夏の新潟で見せたパフォーマンスはハープスターに勝らずとも劣らない強烈なインパクトを残した。その後、多くの良血馬が順調に出世するなかにあっても、未だなお世代トップの評価が崩れていないのは、それだけ新潟２歳Ｓの勝ちっぷりが衝撃的だったからに他ならない。圧倒的な末脚を武器にデビュー２連勝を飾っているだけに、初の小回り、中山コースへの適正が鍵となるが、何と言っても本馬の父は“中山の鬼”とも言われたマツリダゴッホ。適正に問題はない。スター候補が続々と誕生する牡馬クラシック路線で、あらためて強さを見せつける。

 

 

穴ならハートレー。既にオープンや重賞で結果を残している馬が多い中で、１戦１勝のキャリアは不安材料とも言えるが、その１勝の内容は実績馬達にも決してヒケは取らない。東京芝2000ｍの初戦は超スローの流れを中団で難なく折り合い、直線では前が空いた瞬間に鋭く抜け出し快勝。ペースが遅かったため勝ち時計は平凡だが、稍重で上がり33秒8をマークしたキレはいかにもディープインパクト産駒といった感じで、騎乗したムーアが「必ず重賞を勝てる」と話すほど。キャリアの浅さは不安材料であるとともにまだ底を見せていない未知の魅力でもある。キャリアで嫌われて人気が上がらないような狙い目と言えるだろう。

 

 

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Posted by ライアン on 12月 26th, 2015 :: Filed under 競馬
Tags :: ホープフルＳ, 有馬記念

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