11月29日（日）

 

 

■ジャパンカップ

 

軸はラブリーデイ。今年だけでＧＩ２つを含む重賞６勝。敗れたのは明らかに適正外だった3000ｍ超のレースのみで、中距離のカテゴリにおいては他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せつけている。陣営が「2200ｍまでがベスト」と言うように、2400ｍの距離が課題となってくるが、メンバー的にスローの流れが濃厚で、スタミナを求められるタフな競馬になることは考えにくい。かつて苦手としていたスローの瞬発力勝負を今回と同距離の京都大賞典で克服していることからも距離は問題はないだろう。先を見据えた仕上げだったという前走からは、秋３戦目でも状態面での上積みがあり、ここも勝って秋古馬三冠制覇に王手をかける。

 

 

穴ならナイトフラワー。ドイツの名門ピーター・シールゲン厩舎が送り込むアイルランド産の３歳牝馬。今夏は独オークス、バーデン大賞典で連続２着と惜しいレースが続いていたが、前走のオイロパ賞で念願のＧＩ初勝利。同じくＪＣに出走予定のイトウなど有力古馬を相手に挙げた勝利は非常に価値のあるものと言える。ドイツ血統と日本の相性は良く、シールゲン厩舎はデインドリームなどで来日経験も十分。さらに主戦は日本でもお馴染みのシュタルケ騎手。早くからＪＣ参戦を表明し、それに照準を合わせて調整をされていた点も好感が持てる。斤量の恩恵の大きい３歳牝馬でもあり、久々に外国馬による波乱演出があってもおかしくない。

 

 

 

■京阪杯

 

軸はビッグアーサー。デビューから無傷の５連勝で一躍名を馳せたが、初の重賞挑戦となった北九州記念でまさかの２着に敗れ賞金を加算出来ず、秋の大一番スプリンターズＳは無念の除外となった。しかし、仕切り直しの前走オパールＳは、オープン特別ではレベルが違うとばかりにノーステッキで３馬身差の大楽勝。最後は手綱を緩める余裕がありながら勝ち時計は1分06秒7。あらためて「ＧＩに出ていれば…」と思わせる、圧倒的な勝利だった。当レースの後は、一息いれてオーシャンＳから高松宮記念というのが陣営の描く青写真。となれば、賞金加算が必須且つ休養前のここは一戦必勝の全力投球。負ける要素はない。

 

 

穴ならサドンストーム。一時期の不振からは完全に脱却し、昨秋のスワンＳから２走前のＣＢＣ賞まで、高松宮記念４着を含め７戦連続で掲示板を確保。前走の北九州記念は３番人気11着と大敗を喫したが、一昨年の北九州記念でも１番人気で大敗しているように、これは単純に小倉が合わなかっただけと判断できる。半兄ラッキーナインが８歳の今年もＧＩで３着しているように、息の長い活躍が見込める血統。６歳の本馬もまだまだ衰えはない。ビッグアーサーの刻むペースは先行馬には厳しい流れとなるだけに、差しタイプの本馬には展開もむく。前走大敗で人気を落とすようなら面白い。

 

 

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Posted by ライアン on 11月 28th, 2015 :: Filed under 競馬
Tags :: ジャパンカップ, 京阪杯

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