8月14日（日）

 

 

■関屋記念

 

 

軸は昨年の３着馬ヤングマンパワー。前走の多摩川Ｓは酷量ともいえる58kgを背負いながら完勝。勝ち時計1分32秒8は、ペースの違いこそあれ、前週の安田記念のそれを上回っている。もともと「夏場の方が良いタイプ」ではあるが、「最近は馬体重が安定。レース内容も安定してきた」と、ここにきて本格化。秋に重賞戦線を進むためにもここでの賞金加算は必須とあって、陣営はサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯ＡＨは「使うつもりはない」と目の前の一戦に全力投球の構えだ。当舞台は昨年３着を含め［0-1-1-0］と好相性。デキに関しても「前回も良かったが、今回も同じくらい」と申し分なし。実りの秋へ、まずはここで２つ目の重賞タイトルを掴み取る。

 

 

穴なら一昨年の３着馬サトノギャラント。近走着順は振るわないが、東京新聞杯は上がり最速マークも超スローペースの展開負けで、その後の３走はいずれも1800ｍ以上とそもそも条件が合わず。何も悲観する必要はない。一昨年３着の他、昨年の谷川岳Ｓ勝ちなど新潟マイルはベスト舞台。昨年も８着ながら32秒6の上がりで0秒4差。勝ち馬が逃げ切る前残りの展開且つ直線で前がドン詰まりの不利があっての結果なのだから、能力も適正も十分に重賞通用レベルと言える。前走後はここを目標にしっかり乗り込まれており仕上がりも文句なし。年齢的に重賞制覇のチャンスもそう多くないだけに、ベスト舞台での大駆けに期待したい。

 

 

 

■エルムＳ

 

 

軸はクリノスターオー。気性的にアテにしづらい部分もあるが、ポテンシャルの高さならメンバーでも最上位。同レースは過去２年とも参戦し、一昨年が２着で昨年は４着。ローマンレジェンドにアタマ差２着の一昨年も好内容だったが、それ以上に評価したいのが昨年。昨夏は蹄の状態が悪く「使えるかどうかという感じ」と完調には程遠かったが、その中で「あんな状態でよく走ってくれた」という0秒3差なのだからやはり力はある。今年は勝ち星こそないものの重賞を４戦して３，２，５，２着と安定。状態は昨年とは比較にならないほどで陣営も「今の感じなら」と自信を隠さない。３度目の正直で４度目の重賞制覇を狙う。

 

 

穴ならリッカルド。デビューから23戦で３着以内が17回、掲示板を外したのが僅かに４回という超堅実派。今回は、初の重賞挑戦どころかオープンクラスの出走も初めてとなるが、昇級即重賞挑戦は「４歳からオープンを意識していた」と陣営が本馬の素質を高く評価しているからこそ。前走で初めてのローカル1700ｍにも対応していたように立ち回りが上手く器用なタイプで、且つ中山でマクリ気味に上がっていける脚力もあるだけに、札幌ダート1700ｍも問題ないだろう。黒岩師は「今回が試金石」としながらも、「スムーズに運べれば大崩はないと思う」と自信も見せており、一気に相手が強化される今回も、持ち前の「相手なり」の走りで上位争いに加わってくる可能性は十分。

 

 

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Posted by ライアン on 8月 13th, 2016 :: Filed under 競馬
Tags :: エルムステークス, 関屋記念

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