10月11日（日）

 

■毎日王冠

 

軸はサリオス。春は皐月賞とダービーで連続２着。無敗の２冠馬コントレイルの前に無冠に終わったが、秋はライバルとは別の道を選び、まずはここで古馬撃破を狙う。夏場は北海道で十分に英気を養い９月上旬に帰厩すると、始動戦のここに向けてじっくり乗り込まれ順調な仕上がり。初コンビとなるルメール騎手も「コンディションは良さそう。春の２戦から距離が短くなるのはいいと思うし、もっと強いパフォーマンスを見せてくれそう」と大きな期待を寄せる。コントレイルの福永騎手が唯一ライバルとして認める実力馬だけに、自身のベストカテゴリーであれば年長馬相手でも無様な競馬は見せられない。

 

穴ならアイスストーム。ここ２戦は重賞で良いところなく二桁着順の大敗が続くが、３走前は同舞台のメイＳを1分44秒3の好時計で快勝。開催時期による馬場状態の違いはあるものの、これは過去10年の毎日王冠の勝ち時計と照らし合わせても最速で、ここでも通用するだけの下地を備えていることは数字の上では明らかだ。それも含め東京芝1800ｍは不良馬場だったエプソムＣを除けば［2-0-1-0］と崩れ知らず。頭数は少ないが、スピードタイプが揃っており、開幕週でも決め手が生きる流れが濃厚。休み明けの有力馬に対し、夏場を順調に使ってきた強みも大きく、展開一つで上位争いの可能性は十分ある。

 

 

■京都大賞典

 

軸はグローリーヴェイズ。昨年の日経新春杯で重賞初勝利を飾り、続く天皇賞（春）でもクビ差の２着。菊花賞も上がり最速での５着だから、関東馬ながら京都コースで抜群の実績を残している。前走の宝塚記念は17着と大敗を喫したが、ドバイへの空輸送で調整が難しかった上に、レースでも稍重発表以上に荒れていた馬場とスタートの出負けが重なり本来の走りが見られず。全くの参考外としていい。その後は夏場の休養でしっかり立て直され、復帰戦に向けては「着実に良くなってきた」と尾関師。香港ヴァーズを文句なしの強さで勝利している実力馬。状態面が整い得意舞台に移れば、一変した姿が見られそうだ。

 

穴ならダンビュライト。昨年の同レース２着の他、京都記念勝ちもある舞台巧者。今春のＧＩ２戦はともに９着に敗れているが、天皇賞（春）は距離が長く、宝塚記念では落鉄と敗因は明白。去勢手術から間もなく、本来の調子になかったことも影響した。その後は夏場を充電期間に充て心身ともにリフレシュ。去勢手術の効果についても「そろそろ効果が出てくる頃」と音無師。自慢の先行力を生かせる開幕週の馬場は歓迎で、元来が鉄砲の利くタイプで久々も問題なし。落ち着いてマイペース先行が出来るようなら、昨年以上があってもおかしくない。

 

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Posted by ライアン on 10月 10th, 2020 :: Filed under 競馬

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