2月18日（土）

 

■ダイヤモンドＳ

 

軸はアルバート。近代競馬では稀有な存在とも言える生粋のステイヤー。地味な血統とも言えるアドマイヤドン産駒でデビュー当初はあまり目立ったところもなかったが、４歳夏のモレイラ騎乗で３勝目を挙げるとそこから一気に覚醒。４連勝でステイヤーズＳを制し、重賞ウィナーの仲間入りを果たした。その後、一線級相手のＧＩではもうひと押しが足りないレースが続いたが、昨秋のステイヤーズＳは危なげない競馬で見事に連覇。無尽蔵のスタミナを証明した。東京コースは３勝の他、ＡＲ共和国杯２着もある得意コース。3400ｍの距離も大歓迎。酷量58kgでも主役の座は揺るがない。

 

穴ならサムソンズプライド。前走の白富士Ｓはスローの逃げに持ち込んだものの、直線は瞬発力勝負となり結果的に上位を占めた馬達の切れ味に屈する形になったが、久々に自分の形で競馬が出来たことは大きな収穫。全５勝中４勝を挙げる田辺に手綱が戻ったことも自分の競馬を取り戻すきっかけになったと言えるだろうか。今回は引き続きその田辺とのコンビでの重賞挑戦。3000ｍ超の長距離戦は一昨年のステイヤーズＳ７着があるのみだが、父メイショウサムソンに母父エルコンドルパサーならスタミナの裏付けは十分。同型不在のここは再度の単騎逃げで波乱を演出する。

 

 

■京都牝馬Ｓ

 

軸はアットザシーサイド。前走のターコイズＳは２番人気に支持されながら６着に敗れたが、中山マイルで道中後方２番手から外々を回して直線勝負では本来のキレを発揮出来なくて当然。それでも勝ち馬から0秒3差ならむしろ力は示したと言えるだろう。その前走と明らかに距離の長かったオークス以外では掲示板を外したことはなく、阪神ＪＦ４着、桜花賞３着、フィリーズＲ２着と世代のトップクラスの走りを続けてきた実績馬。今回は持ち味の決め手を存分に生かせる京都の外回りコースで距離もベストに近い1400ｍ。当初予定されていた福永が怪我で乗れなくなったのは誤算だが、その替わりがＭ・デムーロならむしろ信頼度は増す。

 

穴ならエテルナミノル。昨秋に1000万下と1600万下を連勝してオープン入り。昇級の前走は７着に敗れたが、中山マイルで不利な外枠から厳しい競馬を強いられていたことを考えれば0秒5差は及第点と言えるだろう。この中間はここを目標に入念な調整。一週前のハードな攻めはこの馬にしては珍しく、それだけ調子がいい証拠と言ってもいい。血統的に距離短縮は歓迎で、京都コースも［2-1-0-0］の得意舞台。立ち回り次第では上位争いも十分に可能だろう。

 

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Posted by ライアン on 2月 17th, 2017 :: Filed under 競馬
Tags :: ダイヤモンドステークス, 京都牝馬ステークス

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